・フロー試験 ・湿潤密度試験 ・ブリーディング試験 ・一軸圧縮強度試験 ・圧縮強度用供試体サンプリング |
【各種試験一式】
・試験項目・試験頻度は現場との協議によります。通常はフロー試験と一軸圧縮強度のサンプリングとなります。
・六価クロム等の溶出試験は外部依頼となります。
・試験は生コン試験経験者が実施いたします。
フ ロ ー 試験 日本道路公団規格「エアモルタル及びエアミルクの試験方法(JHS .A 3113−1992)」のコンシステンシー試験方法のシリンダー法に準ずる。内径80mm、高さ80mmの鋼製シリンダーを水平器等で平坦を確認し、辺長45cmの鉄製版上に置き、シリンダー上面まで埋戻し材を空隙がないように満たし上端面をならす。シリンダーを静かに鉛直上方に引き上げ、戻し材の最大と認められる径と、これと直角方向の径を測定し、測定値の差が20mm以下であれば平均してフローとする。
ブリーディング試験
採取した試料をポリエチレン袋(径5cm、長さ50cm以上)に空気が混入しないようにポリエチレン袋のライン迄入れます。水を400cc入れたメスシリンダー内に入れ、埋戻し材の表面と水位を合わせたメスシリンダーの数値から水の400ccを引いた値を初期体積として求め、放置20時間後に10cc〜20ccのメスシリンダーに試料に浮いた水を採取し、初期体積に対する割合でブリーディング率を求める。
一軸圧縮強度試験
「土の一軸圧縮試験方法(JIS A 1216:1998)」に準じて測定をおこなう。現場荷卸し時に供試体(5φ×10)を作成し、所定材齢まで湿潤状態で養生する。
湿潤密度試験
1,000ccのメスシリンダーに材料を1,000cc入れた質量を湿潤密度とします(自社独自)
湿潤密度=総量-メスシリンダーの質量
一軸圧縮強度の目安
*フロー240mm、自社粉砕砂(粉砕砂)使用の場合
セ メ ン ト 量 4 週 強 度 打設後上に人が乗れるまでの目安 (Kg/m3) (N/mm2) 常用時 夏 季 冬 季 10 0.2 〜 0.4 3日〜3.5日 2日〜2.5日 4日〜5日 30 0.3 〜 0.6 2.5日〜3日 1.5日〜2日 3日〜4日 50 0.5 〜 1.2 1.5日〜2日 1日〜1.5日 2日〜3日 75 1.0 〜 1.6 1日〜1.5日 1日 1日〜2日 100 1.5 〜 2.7
★ 打設箇所の状態により変動します。 ★ フローの大小により変動します。 ★ 天候の状態により変動します。 |
【注意事項】
材料(特に砂)が変わると強度に変化が生じます。
例えば、粉砕砂の代わりに生コン用粗め砂(品質は抜群に良くなりますが、価格は高く なります)を使用すると、同じセメント量の配合でも、1〜2ランク強度がアップするといった傾向が生じます。
水はけのよい場所に打設した場合の方が強度が出ます。
水が溜まっている場所やコンクリートで囲まれている場所への打設では、数日間表面が硬化せず、打設後の数日間は上で作業することができない場合があります。
打設箇所の状況(水はけがよい、水が溜まっている、四方がコンクリートで囲まれている、建物の中・外)により、強度の出方に変化が生じます。
フロー値の大・小(やわらかい・硬い)により、強度の出方に変化が生じます
流動性は犠牲になりますが、フローを硬くすると強度が出ます。逆にフローを大きくすると流動性は良くなりますが、強度が押さえられます。
季節により強度の出方に変化が生じます。
夏季は強度が出ます(初期強度が出安い)逆に厳冬期は硬化速度がかなり遅れます。打設箇所の状態や気候、天候、気温などの変化により、強度が1ランク・2ランク上下するケースが生じます。
埋戻しで困った時には当方のスラモル課の担当者にご連絡ください。配合をどの位上げるか・下げるか、フロー をどの位大きくするか・小さくするか、表面にセメントを捲く、急結剤を使用する、水のポンプアップにおける最適な方法など、現場ごとに最善の方法を提案いたします。